マット・リドレーの「繁栄」読

★★★
マルサス人口論 レイチェル・カーソンDDT問題、石油枯渇問題、AIDS、SARS鳥インフルエンザ狂牛病遺伝子組み換え作物、水資源問題、地球温暖化等々、これらの問題は常に誇張して報道されてきたという。

報道を通じて人々は一時的にパニックになり、それらをテーマにした本が書店に並ぶ(売れるからだろう)。でも結局一時的なもので、いつの間にか話題に上らなくなる。

今も議論されてる地球温暖化も人類が体験してきたもっと大きい気候の変動なんかに比べると大したことないらしい。

石油も昔からなくなると言われ続けたけど、まだ300年は持つという。
資源はなくなるけど、知識は増え続けなくならない。

そして知識の交配によってイノベーションが生まれ、それもネットのおかげで加速している。

人間は楽観的は馬鹿に見えて、悲観的な方が頭は良く見える。
独裁者なんかが出てきてイノベーションを邪魔することもあるけど、それも一時的なことに過ぎないという。
著者は客観的データから見て、少なく見積もっても人類の繁栄は続くと確信している。

ただ著者の言う通り人類が空前の繁栄を続けても、私の個人的な経済事情はやっぱり働かないと良くならないなあ・・